

Atsushi Nakatsugawa
June 08, 2026
1 min read
Plan with CodeRabbit Agent: From Idea to Implementation in Slackの意訳です。
これまで、すべての機能は同じ流れをたどっていました。Slackスレッド、Zoom通話、設計ドキュメント、途中で依存関係を指摘する関連チーム、そしてエンジニアがそのすべてのコンテキストをまったく別の場所にあるコーディングエージェントへ手作業で詰め込む、という流れです。

Plan in CodeRabbit Agent for Slackは、そのワークフローを短縮します。
アイデア、計画、実装がすべて、会話が始まった同じSlackスレッド内に残ります。
任意のSlackスレッドで/planと入力したり、CodeRabbit Agent for Slackが提案したときに「Plan this work」をクリックしたり、またはメッセージアクションから起動できます。どの方法でも、アイデアが出された会話から離れることなく、曖昧なエンジニアリング依頼が構造化された、コードベースを踏まえた実装計画になります。
Planは、意図とコードの間に位置するワークフローです。「これをやりたい」から「必要なコード変更はこれです」へ進むプロセスを高速化します。Planは、次の3つをまとめて確認します。
そして、あなたの具体的なコードベースに根ざした計画を生成します。このワークフローは、意図的に2つのステップで進むよう構成されています。
ステップ1: スコープ付き概要。
高速で軽量なパスとして、対象になりそうなリポジトリとモジュール、主な作業領域、リスクと不明点、検証対象、進め方に関する簡潔な推奨事項を示します。数秒で反応できる内容です。ここでの目的は、リダイレクトするか受け入れるかによってエージェントを誘導することです。

ステップ2: 詳細な計画。
スコープ付き概要が作成されると、エージェントは詳細な計画を作成するかどうかを選択できるようにします。ここでエージェントは、概要を完全な実装計画へ展開します。リポジトリのスコープ、前提、フェーズ分けされた作業、フェーズごとの具体的なタスク、複数リポジトリ間の調整、対象外の項目、アプローチの要約が含まれます。計画はSlackスレッドへ投稿され、必要に応じてSlack Canvasとしても保存されます。このCanvasは、チームで改善し、共同作業し、共有し、会話の中で参照できる永続的な成果物です。
計画を実行する準備ができたら、エージェントは「Implement this plan」というオプションを提示し、それを別なエージェントへ引き継いで具体的に実装をさせます。
CodeRabbit Agent for Slackに、具体的なコード変更の前にPlanを作成させることで、手戻りを防げます。
複数ファイルにまたがる機能、スキーママイグレーション、API契約の変更、作業順序が重要なリファクタリングは、問題が起きやすい変更です。これは多くの場合、誰かがコードを書き始める前に「作業範囲」を整理していなかったために起こります。Planは、PRでマージコンフリクトになる前、まだスレッド上の言葉であるうちに問題を見つける、低コストで高速な共有思考のステップです。
具体的なメリットをいくつか挙げます。
計画からPRまでワンクリック。 計画が適切に見えたら「Implement this plan」を押すだけで、CodeRabbitは承認済みの計画からPRの作成まで、Slackスレッドを離れることなく進めます。
スコープがより早く明確になります。 スコープ付き概要により、数分以内にコードベースを踏まえた最初の見立てが得られます。これは、30分の会議とその後の設計ドキュメントでチームの認識を合わせるよりもずっと速いです。
属人知ではなく共有コンテキスト。 Planは会話が行われているSlackスレッド内に残ります。PMやテックリード、作業を引き受けるエンジニアが、全員同じCanvasの成果物を確認できます。
一般論ではなくコードベースに基づきます。 CodeRabbitはすでにあなたのリポジトリを理解しているため、計画では具体的なサービスやモジュールに触れます。コードを見ずに動くチャットアシスタントから得られる仮説ベースの助言とは異なります。
Slack Canvasでのチーム共同作業向けに設計されています。 計画Canvasは、会話が行われている場所でチームが一緒に形づくれる生きたドキュメントです。そこでハドルし、互いにフィードバックを残し、その場で編集して所有者・編集者・コメント者の権限を割り当てられます。バージョン履歴により、誰が何をいつ変更したかがわかります。スレッド内のリプライにより、議論を対象の行に紐づけられます。
コードベースへアクセスできる一般的なLLMチャットツールでも、計画らしく見えるものは作れます。しかし、せいぜい推測です。悪くすると、コード上の現実から離れた方向へ導いてしまいます。顧客のサブスクリプションプランの扱いについて信頼できる情報源(Source of Truth)なのはIDサービスではなく課金サービスだ、ということを知りません。モバイルクライアントが今四半期は対象外である、といった現場のコンテキストもありません。一般的な計画は読みやすいものの、具体的な機能の作り込みにぶつかると崩れます。
CodeRabbitのプランニングは、すでに接続済みのリポジトリと、チームで交わしたSlackでの会話に基づいています。モジュール、依存関係グラフ、チームが現場で使っているパターンを理解し、さらにSlack内の会話コンテキストも踏まえます。
特に注目すべき違いは2つあります。
プランニングは作業が議論されている場所で行われます。多くのプランニングツールでは、ドキュメントを開く、チケットを開く、別のAIタブを開く、プロンプトを貼り付ける、出力を戻す、というコンテキストスイッチが必要です。CodeRabbit Agent for Slackのプランニングはスレッド内で動きます。アイデアを生んだ会話が、そのまま計画を生む会話になります。
CodeRabbitは、すべてのスレッドを黙ってプランニングセッションに変えるわけではありません。「Planning could help here」という提案は、タスクが大きい、または曖昧で、プランニングによってリスクが下がると見込まれる場合にのみ表示されます。小さなバグ修正、1ファイルの変更、日常的な質問では邪魔をせず、そのまま実装へ進めるようにします。
このリリースは、AIエージェントがコードレビューだけでなく、あらゆるフェーズで本物の協働者になるソフトウェア開発ライフサイクルを目指す、より大きな流れの一部です。
CodeRabbit Agent for Slackはすでにコードレビューを行い、コードベースに関する質問へ回答し、変更も実装できます。プランニングはライフサイクルの欠けていた前段であり、以降のすべてをより信頼できるものにする戦略ステップです。計画が良ければ、実装は速くなり、レビューは鋭くなり、ロールアウトはより安全になります。プランニングがない場合、後続のすべての段階が曖昧さを引き受けることになります。
各要素は次のようにつながります。
計画 (Plan): 曖昧な依頼を、構造化されたコードベースを踏まえたアプローチに変える(今回のリリース)。
実装 (Implement): すでに同じコンテキストを読み込んだ状態で、計画をCodeRabbit Agent for Slackに渡してビルドさせる。
レビュー (Review): CodeRabbitが、計画とコードベースに照らして結果の変更をレビューする。
反復 (Iterate): Slackスレッドが、意思決定の理由を残す永続的な記録として残る。
私たちは、最良のエージェント型SDLCとは、エンジニアを置き換えるツールではなく、意図からコードまでの時間を圧縮しつつ、すべての意思決定ポイントで人間が主導権を持てるようにするプラットフォームだと考えています。
チームでCodeRabbit Agent for Slackを使っている場合、プランニングはすでに利用可能です。任意のスレッドで次を試してください。
/plan \ <prompt here, for example: Add admin-only audit log export for enterprise workspaces. CSV export from the dashboard, reuse existing permissions, ship behind a feature flag\>
プロンプトが良いほど、計画も良くなります。製品の挙動、想定スコープ、制約、対象外のものを含めてください。ただし、1行の依頼でも、スレッド内で改善できるスコープ付き概要が得られます。