

Atsushi Nakatsugawa
December 31, 2025
1 min read
December 31, 2025
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2025 was the year of AI speed. 2026 will be the year of AI quality.の意訳です。
2025年は、AI支援によるソフトウェア開発が「加速の時代」に突入した年として記憶されるでしょう。
コーディングエージェント、Copilot、自動化ワークフローの能力向上により、チームはこれまでになく速く開発を進められるようになりました。
しかし、その加速と同時に、ストレスも生まれました。
チームは前例のないスピードでコードをデリバリーしましたが、AIが生成した変更に対する信頼は同じペースでは育ちませんでした。
開発者は「生産量は増えたが、その成果物が本当に正しいのか確信できない」という、力強さと不安の両方を感じていました。
ポストモーテム、運用インシデント、後工程で見つかる欠陥の多くが、AIによって導入された微妙なロジックエラー、設定ミス、設計上の誤解を指摘するようになりました。
私たちは以前、2025年は前例のない数のインシデントが発生したことについて書きました。また、最新の
AIコード生成 vs 人間のコード生成レポート では、AI生成コードには1.7倍多くの問題やバグが含まれていることが示されています。
この信頼性のギャップは、もはや無視できないものになっています。
もし2025年が「スピードの年」だったのなら、2026年は「品質の年」になると言えるでしょう。
エンジニアリング組織は、「どれだけ速くコードを生成できるか」だけでなく、
**「デリバリーするコードにどれだけ自信を持てるか」**に対しても、同じく重きを置くようになるでしょう。
業界は新たなフェーズに入りつつあります。
つまり、単なる開発の加速だけでなく、説明責任、信頼性、正しさによって定義されるフェーズです。
ここに至るまでの経緯と、2026年に向けて企業が取るべき4つの転換点を紹介します。

2025年は、「より速くデリバリーすること」がエンジニアリング組織の中核指標として定着した年でした。
リーダーたちは速度を重視し、PRスループット、差分量、サイクルタイム、AI支援による変更数といった指標を進捗の証として追跡していました。
多くの企業は、AI生成コードをイノベーションの象徴、場合によっては競争力の証として位置付けていました。
MicrosoftやGoogleといった大手企業も、どれだけのコードがAIによって生成・支援されているかを強調し、「量」を注視すべきシグナルとして示していました。
焦点はスケールにありました。どれだけ多くのコードを、どれだけ速く、どれだけ人手を介さずに生成できるかです。
この時点では、品質や一貫性、保守性は二の次になっていきました。
しかし、そのスピードには代償がありました。
AIが書いたコードが本番に投入されるにつれ、リリース後半で微妙な欠陥が表面化し始めました。
これまでなら、丁寧なレビューや設計検討で防げていた問題が、見逃されるようになったのです。
SREや運用チームは、その影響を強く受けました。
インシデントレポートでは、人間が書いたコンポーネントとAI生成ロジックとの前提のズレが明らかになりました。
AIが作成したインフラ設定は、すぐには見えない脆弱性を含むこともありました。
私たちの最新レポートでは、AI生成コードは、下流のインシデントにつながりやすい領域において、最大75%多くのロジックおよび正しさの問題を含んでいたことが示されています。
2025年後半になってくると、より多くの本番インシデントやポストモーテムが、AI生成コードを要因の一つとして指摘するようになりました。
開発者にとって、2025年は解放感と不安が混在する年でした。
より多く作り、より多く試し、より短時間で多くのタスクを片付けられるという実感がありました。
一方で、生成されるコードの信頼性に対する違和感も強まっていました。
「正しそうに見えるが、信頼しきれない」という感覚を報告する開発者が増えていきました。
AIが書いたコードのレビューは、ゼロから書くよりも認知的負荷が高い場合が多く(これについてはこちらで詳しく書いています)、大規模で機械的に生成された差分の中にある微妙なエラーは見逃されやすいのです。
2025年末には、AI生成コードに対するIT業界全体の信頼差異は、もはや看過できないレベルに達していました。
re:Inventで私たちが Vibe Code Cleanup Specialist ミーム をテーマにブースを出した際、そのことを強く実感しました。
CTOやシニアエンジニアリングリーダーとの会話では、「仕事の大部分がAIのミスの後始末になっている」と感じているという声が多く聞かれました。
これらの対話から、業界や企業規模を超えた共通認識が浮かび上がりました。
今こそ、高品質なコードへ立ち返るべきだという認識です。
AIはコーディングを速くしましたが、正しさを自動的に保証するものではありませんでした。
そして、正しさがなければ、スピードは価値を失います。
品質重視への転換を後押しした最後の要因は、コストでした。
AIファースト開発を採用する組織が増えるにつれ、欠陥の下流コストが可視化されていきました。
レビューやテストにより多くの時間がかかり、障害は増え、ロールバック率も上昇します。そして、生成AIによって導入された問題を修正するための、計画外のリファクタリングが頻発しました。
経営層や財務担当者は、その影響を定量化し始めました。
運用インシデント、SLA未達、信頼性低下、顧客離反には、すべてコストが伴います。
AI生成コードが約束したコスト削減は、デバッグと復旧に費やす時間によって相殺され始めました。
組織は、「AIはどれだけコードを生成できるか」ではなく、 「正しく検証されていないコードの本当のコストはどれくらいか」 という問いを投げかけるようになりました。
組織は、これまでとは異なる優先順位を持って2026年を迎えています。
スピードはもはや唯一の差別化要因ではなく、品質こそが真の競争優位になりつつあります。
エンジニアリングチームのリーダーは、KPIを単純なスループットから、正しさや保守性を示す指標へと移行し始めています。
欠陥密度、レビュー負荷、マージ信頼スコア、テストカバレッジ、長期保守性指標が、今年はサイクルタイムに代わる重要指標になるでしょう。
チームは、「どれだけ速く生成できるか」ではなく、**「どれだけコードが信頼できるか」**を最適化し始めています。この新しい環境では、「正しいコード」こそが生産性の定義になります。

品質重視への転換は、エンジニアリングチームの運営、ツール評価、成功指標を再定義します。
2026年末までに、いくつかのトレンドが明確になるでしょう。
まず、企業はAIに起因する欠陥指標を正式に追跡するようになります。
生成AIが生み出すバグを定性的に扱うのではなく、セキュリティインシデントや信頼性指標と同じ厳密さで測定するようになるでしょう。
AI起因の回帰率、AI変更に紐づくインシデント深刻度、レビュー信頼スコアなどが、標準的なダッシュボード指標になります。
次に、組織はコーディングエージェントを検証し、本番システムを守るためのサードパーティツールを採用します。
これらのツールは独立した安全装置として機能し、生成エージェント自身が検出できない問題を客観的に指摘します。
企業は、外部検証ツールを「任意の補助」ではなく、必須のリスク低減策として捉えるようになります。
マルチエージェントによる継続的レビューと検証が一般化します。
1つのエージェントが書いて正しさを保証するのではなく、コーディング・レビュー・テスト・整合性の検証という層状のワークフローが構築されます。
これにより、開発者の認知負荷は下がり、本番に入るコードの安全性と一貫性が高まります。
品質が最優先事項になるにつれ、チームはAI利用に関する構造化されたガバナンスを整備し始めます。
許容されるAI利用範囲、ドキュメント要件、レビュー基準が明文化されていきます。
これらの変化が示すのは、より大きな進化です。
AI開発は、実験から規律へ、スピードから安定へ、目新しさから運用成熟へと移行しています。
2025年はスピードの物語でした。
しかし同時に、厳しい現実も突きつけました。
スピードが容易になったとき、本当の課題は品質です。
これからの1年で、AI活用は成熟期に入ります。
成功するエンジニアリング組織は、信頼性、保守性、アーキテクチャの明確さを中心にワークフローを設計する組織です。
AIを近道ではなく、厳密な検証、適切な監督、既存プロセスへの慎重な統合を必要とするシステムとして扱う企業です。
次のAIイノベーションの波は、「どれだけ速く生成できるか」では定義されません。
どれだけ自信を持ってデリバリーできるかで定義されます。
未来は、正しさ、信頼性、長期的安定性を優先するチームのものです。
2026年のレビューをもっと楽にし、より多くの欠陥を早期に検出しましょう。
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